淀川に新たな橋を架け、高槻市と枚方市を結ぶ計画の道路です。

マップ左上のアイコンからメニューを開くことができます。必要に応じてレイヤーを切り替えるなどご活用ください。

橋の少なすぎる現況

高槻市から枚方市へ向かう橋は、今のところ枚方大橋(国道170号)1つだけです。この橋は高槻市と枚方市の中心部どうしを最短に近いルートで結んでおり、大変便利です。
しかし、枚方大橋の上流側には10キロ以上も次の橋がありません。大阪府を飛び出して京都府大山崎町に入り、天王山大橋でようやく淀川(の上流、正確には桂川)を渡ることができます。

管理人

この天王山大橋も京滋バイパスと一緒に2003年に整備された、歴史の比較的浅い橋です。それ以前はさらに2キロ上流、長岡京市と京都市伏見区の淀を結ぶ宮前橋まで迂回しなければ川を渡ることはできませんでした。

橋の少なすぎる現況は両岸どうしの交流を阻んでいます。また枚方大橋は交通のボトルネックとなっており、頻繁に渋滞を引き起こしています。

牧野高槻線の設計開始

10キロ以上も橋がなかったこの区間に、2つの橋が新たに架けられることが決まっています。
1つは2027年度に開通予定の新名神高速道路ですが、京滋バイパスのときと違って並行する一般道路は設けられません。その理由について、枚方市が2014年に説明した資料があるようです。

外部リンク

淀川渡河橋がなぜ牧野高槻線の方になったか。 | 枚方市議会議員 木村亮太オフィシャルブログ「未来に責任」Powered by Ameba
https://ameblo.jp/kimura-ryota/entry-12211547578.html

管理人

新名神の通る樟葉駅南側は狭いスペースに道路(京都守口線)と京阪電車が通っています。そこに淀川を渡れるだけの高さから降りてくるジャンクションを作ろうと思ったら、それだけで1つの大事業になってしまうようですね。

そのかわりに、もう少し下流側に架けられる方の橋を含んだ一般道路が牧野高槻線で、現在は設計に取り掛かる段階のようです。

外部リンク

大阪府/都市計画道路牧野高槻線・都市計画道路京都守口線
https://www.pref.osaka.lg.jp/hirado/shisakujigyo/makinotakatsukisen.html
大阪府/枚方・高槻淀川新橋梁、詳細設計着手へ – 日刊建設工業新聞
https://www.decn.co.jp/?p=142369

牧野高槻線そのものに先立って、交通量増加を見越して京都守口線を4車線に拡幅する事業が2021年に国から認可されています。そちらの施行期間が2029年度(2030年3月)までとなっており、牧野高槻線の完成も同時期と予想されます。

開通が与える影響

牧野高槻線が開通すれば、周辺地域の人の流れは激変が予想されます。たとえばイオン高槻店の商圏に枚方市北部が加わり、逆に対岸のくずはモールの商圏には高槻市が入ってきます。

高槻市東部では新たな市街地(萩之庄・梶原新都市拠点)を整備する検討が始まっており、その最寄りとなる橋でもあります。これまで交流の薄かった両岸が一体となって発展する契機と言えるでしょう。