大阪府交野市に位置するJR学研都市線・星田駅の北側では現在、非常に大規模な区画整理事業が行われています。

マップ左上のアイコンからメニューを開くことができます。必要に応じてレイヤーを切り替えるなどご活用ください。

概要

一帯の区画整理は駅から近い順に「星田駅北地区」と「星田北地区」の2つに分かれ、2018年に土地区画整理組合が設立されて行われています。

外部リンク

まちづくり推進室 | 交野市
https://www.city.katano.osaka.jp/soshiki/tosikeikakubu/matidukuri/
星田北土地区画整理事業 | 枚方市ホームページ
https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000020307.html

2地区の面積を合わせると40ヘクタール以上に及ぶ、非常に広大な土地が開発されている最中です。

管理人

比較として、JR大阪駅北側のうめきた地区は1期(グランフロント大阪)・2期(グラングリーン大阪)を合わせて約24ヘクタールとなっています。うめきたの約2倍というとわかりやすいでしょうか。

星田駅北地区

ロータリー

星田駅に面しているのが星田駅北地区です。玄関口となるロータリーの整備が2021年12月に完了しました。

出典:katanocity

以下、詳しく星田駅北地区の開発の内容を見ていきます。

外部リンク

星田駅北土地区画整理組合のブログ
https://hoshidaekikita.hatenablog.com/

住宅

ロータリーに隣接した立地に建設されるマンションがシエリアシティ星田駅前(計382戸)です。2棟に分かれており、ウエストスクエアが2024年12月、イーストスクエアが2025年11月の竣工を予定しています。
「スマートエコタウン星田」の名前が付けられている戸建てエリアと合わせて、地区内の定住人口は2000人規模になる見込みです。

商業

シエリアシティ星田駅前の北側に隣接して、ショッピングモールのトナリエ星田が2023年春にオープンします。トナリエ星田の核として出店するスーパーは関西人お馴染みの万代です。
また、地区東側も商業エリアとなり、家電量販店のエディオンや、スーパーのフレッシュバザールを核とした新たなショッピングモール「交野星田パーク」(仮称)がこちらも2023年中に開業します。

中北製作所

中北製作所(東証二部)は流体制御装置、とりわけ船舶用のバルブで知られる会社です。現在は本社工場を大東市に構えていますが、星田駅北地区の北側の土地を取得し、工場の一部ではなく全面移転も含めて検討しています。
この移転が実は大東市にとって一大事だ…というのを解説したのが次の記事です。

農地

農地は地区の中央部に集約され、地区内で農業も引き続き行われます。

星田北地区

星田駅からやや離れた側が星田北地区で、区域は交野市だけでなく、枚方市にもわずかにかかっています。

こちらは第二京阪道路にアクセスしやすいことから既に物流施設が相次いで開業し、2023年度中に区画整理事業が終わる見込みです。星田駅周辺は一気に地域を代表する物流拠点としての進化の様相も見せています。

2021年2月
CRE「ロジスクエア大阪交野」竣工(※地区外)
2021年7月
日本生命「ニッセイロジスティクスセンター 大阪交野」竣工
2021年9月
三井不動産「MFLP大阪交野」竣工
2022年11月
三菱地所「ロジクロス大阪交野」竣工

隣接地区への連鎖

茄子作地区

星田北地区の北東に隣接する枚方市の茄子作地区では、2018年12月にまちづくり検討会が設立されました。その後、2020年2月に事業化検討パートナーとしてフジタ・大和ハウス工業・ホクシン建設のグループが加わり、2021年12月に土地区画整理準備組合が設立されています。

外部リンク

第二京阪道路沿道まちづくり(取り組み状況) | 枚方市ホームページ
https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000002637.html

こちらも星田北地区と同様に第二京阪道路に近いということで、工場・倉庫などの産業ゾーンが中心となる見込みです。

茄子作地区
出典:枚方市ウェブサイト

高田地区

星田北地区の真北に位置するのが高田地区です。こちらも西松建設・サンエース・プロロジスのグループが事業協力者に名乗りを上げていたのですが、開発にあたって道路を挟んで高田一丁目地区高田二丁目地区は分けて考えるべきだという考えが強まり、2021年に一旦白紙になってしまいました。現在は仕切り直しとして、そのうち高田二丁目地区について2022年1月にまちづくり検討会が新たに設立されています。

茄子作・高田の両地区の開発が完成すると既存の東香里の住宅街と接着し、星田駅から京阪香里園駅まで市街地の切れ目がなくなることになります。

寝屋二丁目・寝屋川公園地区

一方で寝屋川市でも2021年7月に、星田駅北地区の南西に隣接する寝屋二丁目・寝屋川公園地区でまちづくり協議会が立ち上がっています。2022年10月には事業化検討パートナーとして清水建設が加わりました。

外部リンク

寝屋二丁目・寝屋川公園地区まちづくり協議会/寝屋川市
https://www.city.neyagawa.osaka.jp/kankyo/matidukuri/dainikeihan/10294.html

下図からは、星田駅に近い側に住宅エリアが想定されていることなどが読み取れます。

寝屋二丁目・寝屋川公園地区
出典:寝屋川市ウェブサイト